第一の刺客

昆虫界で幅をきかすわりと飲まず食わずでもいつの間にかひとんち入り込むG組織の構成員とさっき戦った。
クレンジングを拭いた顔を次にはお湯で洗顔と訪れた洗面所での出来事だった。
壁に張り付く奴を私は噴射形スプレーガンで撃墜、そこを界面活性剤たっぷりの台所用洗剤で泳がしたってわけさ。

とろとろのファミリーピュアの中で息絶えたあいつは琥珀に彩られた名誉昆虫のようにきらきらしてたぜ・・・

ぱんつは木綿

ちいさい頃下着は木綿だった。白くってお臍くらいまであって気持ちばかりのレーステープや薄ピンクのちっちゃいお花のアップリケが付いているような。オムツをはずすと同時にすぐにはいていたようなそんな下着を私は中学一年生まで穿いていた。新しいうちはごそごそするけど3回も洗えばくたっとして肌になじんでいった。そしていつも一緒に着ていたのは同じ素材でできたシュミーズだった。レーステープや薄ピンクのちっちゃいアップリケの付いたノースリーブのシャツや半袖もあったけど「スカートはく日はシュミーズで」みたいに母に言われたのでそのまま言いつけを守っていた。
小学校3年生のころまでよくワンピースを着せられていた私はその日もシュミーズを着て学校に行った。
その日は体育があったので私はシュミーズの上に体操着を着て腰回りをもそもそさせて体育の授業に臨んだ。
3年生の時の担任は忘れもしない独身の、厚化粧の、タバコを教室でも吸うガラガラ声のいやな女教師で、私が両親ともに教員の娘だと知るとなにかいつも嫌みっぽくみんなの前で笑いものにした。*1他にも1名、体操着オンシュミーズな女子児童がいたのだけどその子のことは見事にスルーし、私のことを指さし「あーやって(ブルマの)下から下着が出てるのってかっこわるいな!!」
私は胃の中がぱあーっと燃え立つような気持ちになりながらも気にしないふりをしてその日の体育(たぶんキックベース)では走ることもちゃんとできなかったと思う。気になっちゃって。男子生徒とその女教師の笑い声だけが今も耳に残っていて、おもいだしたこんな時は奴を探し出して吹き矢で狙ってやりたくなる・・・

*2

*1:本当にいやな奴だったけど今はどこかで校長をしているらしい・・・誰にも命を狙われなかったのか・・・ラッキーだったな・・

*2:その後『隣の家の少女』というケッチャムの最悪本を読んだとき私の頭の中では作中子供に少女への虐待を強要した女主人がその女教師に重なって同一となった。