ぱんつは木綿
ちいさい頃下着は木綿だった。白くってお臍くらいまであって気持ちばかりのレーステープや薄ピンクのちっちゃいお花のアップリケが付いているような。オムツをはずすと同時にすぐにはいていたようなそんな下着を私は中学一年生まで穿いていた。新しいうちはごそごそするけど3回も洗えばくたっとして肌になじんでいった。そしていつも一緒に着ていたのは同じ素材でできたシュミーズだった。レーステープや薄ピンクのちっちゃいアップリケの付いたノースリーブのシャツや半袖もあったけど「スカートはく日はシュミーズで」みたいに母に言われたのでそのまま言いつけを守っていた。
小学校3年生のころまでよくワンピースを着せられていた私はその日もシュミーズを着て学校に行った。
その日は体育があったので私はシュミーズの上に体操着を着て腰回りをもそもそさせて体育の授業に臨んだ。
3年生の時の担任は忘れもしない独身の、厚化粧の、タバコを教室でも吸うガラガラ声のいやな女教師で、私が両親ともに教員の娘だと知るとなにかいつも嫌みっぽくみんなの前で笑いものにした。*1他にも1名、体操着オンシュミーズな女子児童がいたのだけどその子のことは見事にスルーし、私のことを指さし「あーやって(ブルマの)下から下着が出てるのってかっこわるいな!!」
私は胃の中がぱあーっと燃え立つような気持ちになりながらも気にしないふりをしてその日の体育(たぶんキックベース)では走ることもちゃんとできなかったと思う。気になっちゃって。男子生徒とその女教師の笑い声だけが今も耳に残っていて、おもいだしたこんな時は奴を探し出して吹き矢で狙ってやりたくなる・・・